絵に描いた餅を食べる方法(2)
 -ヒト、餅を絵に描く-


ヒトという種が絵を描き出したのは現存する情報から考えると
現生人類と同一種になってからだと考えていいだろう。
少なくとも、ホモサピエンス・ネアンデルターレンシスの描いた絵は
現在存在しないし、おそらく彼らは絵を描かなかっただろう。

現存する最古の「絵」は諸説あるが、3万2000年前に描かれたと言われる、
フランス南部アルデシュ県に存在するショーヴェ洞窟に描かれた絵である。
(以前はスペインのアルタミラ洞窟の絵とも言われていたけど)

現生人類が分化したのが4万年前前後であると推定されることから、
やはり現生人類と絵はきっても切れなさそうである。

つまるところ、外界から情報を得て、それを何らかの形で残すという
行為をおこなったのは現生人類以外に(今得られている情報から推定すると)
ないということになる。

タイトルと逆になるが、そもそもまずは情報を何らかの形で記録するってことが
まず先にあったってことだね。

で、この「絵」だけど、こいつが別のものになっていく。
実のところ、現在存在する文字の多くが「絵」由来であるわけで。

漢字が一番わかりやすいかな?
漢字はもともと絵からきてるわけだけど、最初は一文字(ひとつの絵)で
意味を成していたものが複数の文字で意味を成すようになって、現在に至ると。
楔形文字やらアルファベットも大体同じような起源であるといえる。

たとえば「日」は太陽の絵という文字を起源としている。
(日立製作所のマークみたいな感じだったんだよな、順番は逆だけど)

そういう意味で言うとほとんどの文字が「絵」起源であるといえる。
つまるところ外界の情報を記録するために、まずは見たまんま描いたって
ことになるのかな?

見たまんま描いてるとめんどくさい→省略→省略しすぎて意味がわかんね→文字

こんな感じだろうか。

また、抽象化という能力があったからこそ、ヒトが絵から文字などを
構成できたとも考えられる。
これも実は脳の構造的なものに起因するとも考えられるけど。
(過多な情報から不要なものを落としてしまうような)

ヒトという種が音声で連絡するという能力があったゆえに、文字と発音が
つながったってこともあるだろう。
むしろ音声による情報交換が先にあったかもしれない。

ともかくヒトは外界から情報を切り出す能力を手に入れた。
その情報は実にさまざまであるが、それを有効活用できたがゆえに、現生人類が
ここまで繁栄できたのも間違いない。

確かに情報は強力なツールだ。
しかし、それだけでは役に立たないって側面もある。

たとえば、材料と、作るヒトがいない状態で、設計図だけあってもモノはできあがらない。
しかしながら設計図があることで、ヒトはそれまでより複雑なものを作ることが
できるようになったといえる。

複数のヒトがかかわるような大きな作業において、「絵」の存在はかなりでかかった
のではないかと考えられるが…

さて、ヒトは情報を取り出せるようになったけど、整理できてたかって言うと
正直どうだろうかって言う部分もある
次回は得られた情報を整理するお話ってことでよろしくお願いします。

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